「アイドルの追っかけなんて,一体何が楽しいわけ?」本気でそう思っていました。
韓国の文化や食べ物はもともと大好き。でも、テレビの向こうの「K-POP」だけにはこれっぽっちも興味がなくて、むしろ冷ややかな目を向けていました。そんな私が、まさかその後に人生のすべてを捧げるほどの「熱狂的なオタク」になるなんて、当時の自分に言っても絶対に信じないと思います。
すべての元凶(笑)は、ある友人との韓国旅行でした。旅行の目的は、友人が大ファンだった「BIGBANG」のソウルコンサート。私はただの「付き添い」です。「観光のついでに、まあ、おまけでついてってやるか」くらいの軽い気持ちでした。今思えば、これがすべての始まりでした。会場であるオリンピック体操競技場に着いた瞬間、洗礼を浴びます。グッズ購入のための、絶望的な大行列。季節は冬。ソウルの寒さは、日本のそれとは次元が違いました。肌を刺すような極寒の中、「なんで自分が、興味もないアイドルのためにここに立っているんだろう…」と、寒さと理不尽さで本気で泣きそうでした。友人の付き添いという義理だけで、ひたすら凍えながら待つこと4時間。心の中では愚痴が止まりませんでした。「アイドルに熱狂する奴らの気持ち、1ミリも理解できないわ」完全に冷めきった、なんなら「高みの見物」のようなテンションのまま、ようやく開場した会場へ入りました。……が。その冷めきった心の壁は、ライブが始まった瞬間に一瞬でぶち壊されました。暗転した会場に響く、体に響く重低音。一瞬で空気を支配する、圧倒的なパフォーマンス。ステージに立つ彼らのオーラは、テレビで見る「アイドル」なんて生ぬるいものじゃなく、完全なプロのアーティストでした。一曲進むたびに、体に電流が走るような衝撃。さっきまで冷めきっていたはずなのに、気づけばステージから目が離せない。文化は好きだけど、K-POPだけは認めないと思っていたこれまでの偏見も、4時間並んで凍えかけた体のだるさも、全部どこかに吹き飛んでいました。気がつけば、夢中でステージに向かって手を伸ばし、ペンライトを振っている自分がいました。
帰国した直後、私はスーツケースを片付けるのも後回しにして、真っ先にパソコンを開きました。そして、迷うことなく日本の公式ファンクラブの「入会」ボタンを限界まで押し込んでいたのです。
人生、本当に何が起こるか分かりません。あの極寒のソウルでの「雷が落ちたような衝撃」から、私の濃密で最高なオタ活の歴史がスタートしました。

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